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Lamborghini Jarama——フロントV12の流儀、創業者が愛した2+2クーペ

Lamborghini Jarama——フロントV12の流儀、創業者が愛した2+2クーペの記事見出し

ランボルギーニ・ハラマは、低く鋭い姿の中に後席を備えたグランドツアラーです。半ば覆われたヘッドライトと、一直線に伸びる側面が印象に残ります。ブランドの歴史をフロントエンジンの視点から見直すと、この車の存在が鮮明になります。

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フロント縦置きV12と2+2の組み合わせ

ハラマの基本は、フロントに縦置きした4リッターV12です。各バンクに二本のカムシャフトを持つDOHCを採用し、GTでは350 CVを発生します。長いエンジンを前方に置き、後ろに客室を続ける構成は、外観の比率にも表れます。横から車を眺めたとき、ボンネットと屋根の長さを見比べると、その内部配置を想像しやすくなります。

ベルトーネの線が表す時代の変化

1970年のジュネーブ・モーターショーに登場したハラマは、ベルトーネがデザインを担当しました。メーカーの記念記事はマルチェロ・ガンディーニの名を挙げています。直線的な側面と大きな後部サイドガラスが、客室を含む全体をすっきり見せます。ヘッドライトを部分的に隠すカバーも、前面の表情を作る大切な要素です。

GTとGTSで見る改良の方向

後から加わったGTSは、V12という基本を保ちながら出力を365 CVへ引き上げました。ボンネット中央の空気取り入れ口、ホイール、室内にも変更が見られます。同じハラマでも、初期のまとまりと後の改良を分けて眺めると面白い車です。外装部品は交換されることもあるため、一つの意匠だけで個体の仕様を断定しない姿勢が役立ちます。

主要スペック

GTとGTSをメーカーの歴史ページに沿って比較します。CVは出典に記載された出力単位です。発表年と生産期間を混ぜず、それぞれの仕様に対応する情報を並べています。

項目Jarama GTJarama GTS
エンジン4リッターV124リッターV12
配置フロント縦置きフロント縦置き
最高出力350 CV/7,500 rpm365 CV/7,500 rpm
生産期間1970〜1972年1972〜1978年
座席構成2+22+2

コレクターズガイド:静かな面構成を読む

ハラマの鑑賞では、前後の派手な装飾を探すより、側面の線がどのようにつながるかを追ってみたいところです。大きな窓と低い車体の釣り合いが、2+2としての性格を伝えます。個体資料ではGTとGTSの区別、内装やホイールの履歴を確認すると、改良の流れが具体的になります。工場出荷時の姿と現在の姿の間にある変化も、記録があれば車の歴史として読めます。

フェルッチオが選んだクーペ

公式のモデル史によると、創業者フェルッチオ・ランボルギーニはハラマGTSを長年運転していました。2+2を好んだ人物と、この車の構成が結びついています。創業者の愛用車という逸話だけで理想の性能を想像する必要はありません。後席を備えた客室と前方のV12という組み合わせに目を向ければ、ブランドが大切にした旅の形が伝わります。

公式の回顧が伝えるグランドツアラー像

メーカーが公開した50周年の紹介では、エンジンとともに、革張りの室内や空調にも言及しています。この車を語るうえでは、速さと乗員のための装備を一緒に見る視点が欠かせません。後世の競技実績を付け足さなくても、ハラマの役割は明確です。機械と客室を一つの造形へ収めた公道用GTとして、その成立を楽しめる一台です。

よくある質問

ハラマはミッドシップですか?

いいえ。エンジンは客室の前方に置かれています。ランボルギーニのフロントV12の流れを受け継ぐ車です。

車名はサーキットに由来しますか?

メーカーの記念記事では、闘牛の飼育で知られるスペインのハラマ川周辺を由来として説明しています。

GTとGTSは外観で区別できますか?

GTSにはボンネットの吸気口などの特徴があります。ただし部品交換もあるため、個体の確認には記録との照合が必要です。

公式出典:ランボルギーニ公式:Jaramaの歴史と諸元ランボルギーニ公式:Jarama GTの50周年ランボルギーニ公式:V12の系譜

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Author of this article

クラシックカー専門ライター。自動車雑誌の編集部に12年在籍し、欧州車・国産旧車の取材を担当。独立後はイタリア・英国のクラシックカーイベント取材やオーナーインタビューを重ね、これまでに試乗・取材した旧車は300台以上。愛車はアルファロメオ ジュリア スーパー(105系)と、レストア中の国産旧車1台。「名車の物語を、次の世代に手渡す」をモットーに、スペックの羅列ではなく“そのクルマが生きた時代”まで伝える記事を心がけている。

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